話はお金の計算が中心ではあったが、勇と藍は昔のことを頭のなかでは考えていた。

(勇:「なんでぼくは藍と別れてしまったんだろう?結構うまくいくと思っていたのに。」)

(藍:「なんか勇とは緊張しないで話せていいのよね。この幼稚さが好き!ヤバイ。また好きにならないようにしないと」)

勇が話を切り出す。
青木

藍はなんかちかごろ綺麗になったんじゃない?髪も切ってすっかり大人の女性になってきたかな。

藍
なにいってんの。勇もこの間駅で見たけど、スーツ姿がきまってた。まごにも衣装

チャリーンチャリーンとドアの鐘がなった。なんとなくその鐘の音がいつもよりも大きく、騒がしく聞こえた。藍の肩越しに優が入ってくるのが見えた。

(勇:「やばい。これって修羅場?いやなにもやましいことはない。藍から電話もかかってきたし。でも今日は料理教室のはずなのに。。なんで。。」)

人間の頭は窮地に陥ると数倍の速さで回ると思う。今は数百倍だ。
赤池優

あれ!勇。ここにいたんだ。

青木
う、うん

勇の背中に冷汗が流れる。

優があれ!?という驚いた顔から、やや怒りの顔に変わる途中で藍が振り返る。
藍

あれ!優じゃない!久しぶり!やだーなにやってんの?そうそう紹介する勇っていって私の元カレ‼

青木
えっ‼2人はもしかして知り合い?

藍
そう。高校の同級生でなかよしだったんだよね~!

優はあまり嬉しそうではなく、こうつなげた。

赤池優

やだ~!えっ今なんて言った?元カレ?

藍
そう。優には話したことなかったかな?彼のこと。大学時代に付き合っていたの

勇ののことを指さして優は言った。

赤池優

それ。私の今カレよ。

藍
え~!そうなのごめんなさい。ごめんなさい。

赤池優
いいのいいのいいの。

2人はなぜか立ち上がったまま顔を赤らめている。こういうケースによく見られる驚き⇒怒り⇒納得⇒安心⇒歓喜といった流れだ。

藍

私はいまもう彼がいるから安心して。その彼にばれないようにお金のいろいろなお話を教えてもらっていたの、勇というか緑山さんに。

赤池優
そうなんだ~。なんだ勇も言ってくれればいいのに?

なんとなくぎこちない2人のやり取りをぼ~っと見ていたらいきなりふられ、どっきり

赤池優

なんだ~。携帯の「あい」って藍だったのね。

青木
え~!それって携帯見たの!だめだよ。プライバシーの侵害だよ。

藍
まあまあ。2人とも落ち着いて。そう私、彼と結婚するために、いろいろ花嫁修業してるんだよ。

安心させるためか、藍が結婚について話し出した。

結婚ローン 結婚統計 結婚式プラン スマ婚

藍
結婚相手が結構しっかりした人で、自分も少しはこの人に追い付かないと思って。

藍が始めた教室一覧

  • 料理教室⇒彼に栄養バランスを考えた食事をさせるため(フランス+和食+イタリア)
  • 英語教室⇒彼が海外で活躍しそうなので早めに英語のレベルを上げたいので。
  • お花教室⇒自宅に帰ってきてホットできるように素敵な花を飾りたいので。
  • 着物着付け⇒海外で自分で着物を着ることができるように。大事なお客様はやはり海外では着物が良いので

勇はそれを聞きながら、首相夫人か大臣の夫人になるのかなと少し吹き出しそうになりながら、お金のことがなんとなくわかってきた。これだけのことを短期間にすると、それなりにお金をかけないといけない。

藍は決して裕福な家の子ではないと記憶していたのだが、これはとても自分ですべて払える金額ではないとふと思った。

180万円を借りて自己投資。無駄使いではないのでほっとしたが、こんなにかかるのだろうか?気になって藍と優が話している間にネットでチェック

このくらいのものであれば、合計50万円もあればなんとかなりそうだ。もちろん期間とか、材料費とか、その後の仲間とのお茶とか、着物も着物がないと着れないし・・・

まあ180万円というのも外れていないのかもしれない。でも返済をこれだけの期間をかけてでもしようと思う理由はなんだろうか?
藍

実は彼が1年後くらいに、米国に留学するみたいなの。向うの弁護士資格を取るみたい。それで一緒にこないか?って言われて。。

 

こんなところ

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